『MAZDAのこだわり』広告WEB編
今回は『自動車の広告』についてご紹介。
自動車メーカーは多額のお金をかけて、様々な手法で宣伝を行っている。WEB広告は各自動車メーカーの個性がそれぞれに出ているので、どのメーカーも同じに見えてしまう人であれば、特徴を押さえるのにすぐに調べられて便利だ。
今回はMAZDAの例をご紹介しよう。ちょうど、Yahoo!JAPANのトップページに掲載されていた。
HP上の画像はCX-3。一見新車の紹介のような感じもするが、このクルマはすでに今年2月末発売しているので、新車発売の告知ではなさそうだ。また、車両本体価格も書いていないことから、CX-3を売りたいのではなく、MAZDAを知ってほしいというということがわかる。すなわち『ブランド戦略』とよばれる方法だ。
ブランド戦略についてはおいおい語るとして、今回は、この広告を通じてMAZDAは何を知らせたいのか考えてみたい。クリックして、MAZDAのWEBサイトへ飛ぶと真相が分かる。
行きついた先には、マツダのデザイナー2人がクルマのデザインについて対談をしている。自動車の性能ではなく、どのような意図でデザインしたか、「クルマをアートの領域へ昇華したい」と熱く語る姿がある。ここにMAZDAの狙いがあるのだ。
自動車の性能差で語れば、ライバルの自動車メーカーに負けてしまうかもしれない。また、他社の自動車名の方がTVCMで多く流れているので沢山の人が知っているかもしれない。そうしたとき、どうやってMAZDAを選んでもらえるか。そこで、このデザイナー達のこだわりを語るページが差別化をもたらす。
MAZDAは大手の自動車メーカと比較すると規模も小さい存在だ。『限られた資本でいかに大手の自動車メーカーと対抗するか?』を考えた時に、『大手と同じことをしていれば』、規模の観点から確実に負けてしまう。
ではどうするか。
他社と差別化し、いかに『目立つか?』が重要となる。そのために、MAZDAは『デザイン』を選んだ。
自動車の購入を検討する時、同じ性能であまり金額差がなければ、購入動機のメインの部分は自動車メーカーのイメージで決まってくる。そのイメージを玉成するために、このページが存在する。
他の自動社メーカーと比べてMAZDAのWEBサイトには、デザインへのこだわりが語られているコンテンツが豊富にあり、『MAZDA=クルマのデザインにこだわってる』という姿勢をアピールしている。それを見て、『かっこいいクルマだから買いたいなぁ』と思う人が出てくるのである。
もし、あなたが、『自動車のデザインにこだわる人』であるならば、一度MAZDAのWEBサイトを覗いてみよう。開発者の熱い思いにきっと共感できるはずだ。
0コメント