『スバルと巨人のタイアップ』広告WEB編
話題の実写映画、「進撃の巨人」。その映像表現とキャストについて、WEB上での評価は賛否両論。もともと「進撃の巨人」は漫画で人気を博したコンテンツ。そのため、わざわざ実写映画にする必要あったのかどうかは気になるところではあるが・・・・・・(笑)
【炎上】実写映画『進撃の巨人』よりもスバルCM『進撃の巨人』編のほうが素晴らしいと話題にwwwwwwww どうしてこうなった・・・・・・【動画あり】
「進撃の巨人」とスバルのタイアップ。これに衝撃を受けた人は多かったのではないだろうか?再生回数も現在は1200万回以上。あの有名なHIKAKINでさえ1つの動画で1000万回を超すのは容易ではないことを考えると、これは驚異的な数値であり、それだけ多くの人に認知させることが出来た事例であると言える。
そもそも、タイアップとは互いに提携・協力することで利益を共有すること。もっと簡単に言うと、影響力の強い存在に乗っかって自分をアピールすることである。ここで言う「影響力の強い存在」は、現在人気爆発中の「進撃の巨人」であり「アピールする側」はスバル。
ただ、スバルという自動車メーカーのネームバリューは充分に認知されており、「なぜ今更タイアップをする必要があるのか?」とお思いになる方もいるだろう。その疑問を解くキーポイントはズバリ、今の自動車業界が抱えている共通の課題にある。
その課題とは「若年層が自動車を購入しない」ということである。
昨今、様々な場所で語られる「若者のクルマ離れ」ではあるが、スバルも例外なくその課題に直面している。興味のない若年層に、いかにして自動車の魅力をアピールし、最終的には購入につなげていくか・・・・。若年層に対して自動車に興味を持たせるための切り口として、スバルは「進撃の巨人」を選んだ。「進撃の巨人」は、漫画やアニメで広く人気を得ていることからも分かる通り、主に支持している年代は10代~20代が中心である。
若年層に対してアプローチをかけるには最適な相手と言えるのだ。スバルの真の意図はここにある。もちろん「進撃の巨人」側にも自動車メーカーとタイアップすることにより、新たなファンを獲得する可能性もある。「お互いにとってメリットがある」ということが重要なのである。
ただし、何でもかんでもタイアップをすればよいというものではない。タイアップするうえで一番重要なポイントは「タイアップをすることで各々の世界観を壊さない」ということだ。
ごくまれにTVのCMを見ていて「なぜこのキャラクターがこのCMに出ているのか?」と疑問に感じたり違和感を感じることはないだろうか?それは恐らく無理やりタイアップ相手の世界観にねじ込んだせいで、不自然な形になってしまっているからだと思う。
いかに、「その世界観を壊すことなく、あたかも前からいたように自然な形で同居させることができるか・・・。」ここが広告会社の腕の見せ所である。
今日では「何がなんでも売りたいから人気キャラクターをCMに登場させよう」と至る所でタイアップが行われている。きっとそのタイアップには何十億というお金のやりとりがされているはずだ。しかしながら、そこまで莫大な費用をかけたとしても、やり方を間違え「壊れた世界観」になってしまっては、顧客から支持されることはなく、ましてや商品を買ってもらうことなんて出来ない。
「ターゲットを明確にしたうえで、どんな想いをアプローチにかけるのか」。ここが一番重要なのだ。それが明確になったタイアップ作品は、人の心を確実に動かし、結果として広告費以上の成果が残るのである。
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