【緊急解説!】フォルクスワーゲンの不正を分かりやすく解説してみた
昨今、メディアを騒がせているフォルクスワーゲンの不正の問題。突然の出来事に驚いた方も多いのではないだろうか?かく言う、私もその一人。特に今月はディーゼルエンジンを特集しようと考えていた矢先の出来事だったので、良くも悪くもタイムリーな話題になってしまった。
と言うわけで、今回はフォルクスワーゲンの不正について分かりやすく解説してみよう。今回の不正の原因、それは『排気ガス(排ガス)中の有害物質の濃度がテスト時の状態と、実際の走行時に違う』というものだ。つまり、販売される前に実施したテストの成績が、実際に購入した後で試すと違った結果で出てきてしまった。
環境保護の観点から、世界各国では法律により自動車の排気ガス中の有害物質の濃度を規制しているのだが、その規制が年々厳しくなってきており、それらを満たすのは容易ではない。現状では、排ガスを綺麗さとエンジンの性能を両立させるのが難しいため、排ガスの綺麗さを優先させると、どうしてもエンジンパワーや燃費が犠牲になってしまう。
そのため、フォルクスワーゲンはコンピューターの中に違法なプログラムを入れた。そのプログラムにより、排ガステスト行う際は、エンジンの性能を犠牲にして綺麗な排ガスを出すようにし、実際にユーザーが自動車を買って走行する時は排ガスが汚い代わりに、エンジンのパワーや燃費を稼ぐようにコントロールされていたのだ。それが今回バレてしまい、大騒ぎになってしまった。
今回のスキャンダルの影響は非常に大きく、ディーゼルエンジンそのもの存続の是非を問うまでになってきてしまっている。しかしながら、最新のクリーンディーゼルエンジンは魅力的な要素がたくさん詰まっているエンジンだ。せっかく日本でも認知が進んできただけに、ここで終わるのは非常にもったいないと言える。
次回は最新のクリーンディーゼルエンジンについてそのメリットとデメリットを解説しよう。
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