いまさら聞けない「ダウンサイジングターボエンジン」とは?

今回はガソリンエンジンの中の最新技術、『ダウンサイジングターボエンジン』について解説。最近、自動車メーカーのCMでもよく使われているのを耳にすることだろう。


ダウンサイジングターボとは排気量を縮小して、ターボなどの過給機を組み合わせたエンジンのこと。そうすることで、排気量を減らしながらも大排気量エンジン並みのパワーを実現したエンジンである。実際乗ってみれば分かるが、排気量が少ないとは思えないほどの動力性能である場合が多く、良い意味で度肝を抜かれるだろう。

では、ダウンサイジングターボエンジン車のメリットとデメリットを見てみよう。


【メリット】


・排気量を小さくすることでエンジンが小型軽量になりエンジンを動かす際の無駄が少なくなった。ゆえに従来の大排気量エンジンに比べ燃費が良い

・エンジンの排気量が小さくなるので自動車税が安くなる

・過給機を用いたエンジンのため、低回転域からのトルクが出やすく街中を走る場合の加速が良い

・ハイブリッド車やディーゼルエンジン車と比較すると価格が安い。


【デメリット】


・いわゆるガソリンエンジンであるため、ストップ&ゴーを繰り返す都市部での走行パターンの場合は、思ったほど燃費が伸びない場合もある

・ターボエンジンのため、燃料はハイオク指定の場合が多く、燃料代自体は安くない

・高速走行時や坂を上る際にアクセルをめいいっぱい踏んだ場合の性能は、大排気量エンジン(高圧縮比のエンジン)の方が燃費&パワーが優れる場合が多い


上記のことから分かってくるのは、ダウンサイジングターボエンジンは小負荷運転時(街中でゆっくり走る場合や高速道路一定速度でずっと走る場合)にその良さを発揮する、ということ。なので、自動車を『買い物カー』として使う人や、遠出しても少人数だったりそんなに距離を走らない人にはオススメのエンジンなのである。