新春特別企画 人類に対する挑戦状 その2
前回、お伝えした【人類に対する挑戦状!クルマで箱根駅伝。東京→箱根、最速はどっちだ?】。クルマとランナーのガチンコ対決であるが、今回はその後半戦、第4区(平塚中継所)~第5区(芦ノ湖畔)をお届けしよう。
前半戦は予想通りクルマがリードしていたが、意外と差がつかず、動揺するロケ班。激しくなる混雑状況の中、このまま、クルマが逃げ切きるか?はたまたランナーの大逆転があるのだろうか?それでは後半戦のスタートだ。
④第4区(平塚中継所~小田原中継所)距離:18.5Km
平塚中継所は、本番に向けて着々と建設中の段階であったため、ゆっくりすることができず、足早に次の目的地である小田原へと向かうことにした。スタートの時刻は10時50分である。
国道134号線を走った後は、またまた国道1号線へ入る。二宮を過ぎたあたりであの有名な東海道の松並木が現れた。
風光明媚な景色に見とれるのもつかの間、ここでまたまた渋滞が発生する。
当初、すぐに終わるだろうと予想していたものの、これが大誤算。予想以上に激しい渋滞で全く動かない。ここで10分以上のタイムロスが起こり、焦るロケ班。
ここから一気にランナーの逆襲が始まる。渋滞で停車している間にも、着々と前進しているランナー。小田原市内に入ったが、ロケ班に小田原城を眺める余裕はなかった。
小田原市内に入ってもあちらこちらで渋滞し、まともに進める状況ではなくなり焦りとイライラが募っていく。何とか小田原中継所に到着。時刻は11時52分だった。
第4区の結果は以下のとおりである。
AM10時50分スタート→AM11時52分到着。
クルマのタイム:1時間2分
今年のタイム:55分17秒
歴代最速タイム:54分28秒
タイムを見て愕然とする。まさか、まさか、ここでランナーが逆転したのだ。予想外の敗北に動揺するロケ班。。。。。ちなみに、この1時間2分というタイムは、公式記録で確認したところ、4区の最低タイムでランク外であった。その結果にさらにショックを隠し切れない筆者である。
⑤第5区(小田原中継所~芦ノ湖畔)距離:23.2Km
まさかの敗北に、焦りが収まらないロケ班。昼時であったが、ゆっくり食べている余裕がないと判断した我々は、弁当だけ購入し、すぐにクルマに飛び乗った。
ここから最終ステージが始まる。ランナーに負けるわけにはいかないと、気合を入れなおして、いざ箱根の山に挑む。スタート時刻は12時7分だ。
ひたすら坂を上っていき箱根町に入った。
しかし、そこは関東でも有数の観光地である。いくら営業日とは言いながらも、年末年始休暇に入っているこの時期、観光客でごった返す箱根の街。気持ちとは裏腹に思うように進まず焦りだけが募っていく。当初、クルマが圧倒的な速さで勝つだろうと予想していただけに、この現実が信じられず、軽いパニック状態であったが、もはやそんな事も気にしている余裕すらない。
本当にギリギリの勝負。今、気にすべきはタイムのみ。時間を常に確認しながら、ひたすらGOALである芦ノ湖畔を目指す。
さぁ、最終コーナーを曲がって。。。。。いざGOAL!!
さぁ、気になるタイムは??????
第5区の結果は以下のとおりである。
PM12時7分スタート→PM1時25分到着。
クルマのタイム:1時間18分
今年のタイム:1時間19分17秒
歴代最速タイム:1時間16分15秒
そして、気になる全区間の合計タイムがこちらだ。
⑥全区間(大手町~芦ノ湖畔)距離:107.5Km
クルマのタイム:5時間25分23秒(途中の休憩時間を含む)
今年のタイム:5時間25分55秒
歴代最速タイム:5時間23分58秒
ゴールをした瞬間、ロケ班のメンバーが凍り付く・・・・・。歴代最速タイムである、2015年の青○学○のタイムの方が速かったのだ。若干の休憩時間を含めたとはいえ、休憩時間は最小限に食い止めたつもりであったのだが・・・・。まさかまさかの展開に呆然とするロケ班・・・。なんとか、今年のタイムには辛うじて勝つことができたが、それでも、その差はたったの30秒。もはや誤差レベル程度でしか変わらない。全く予想外の結果になり、山頂の蕎麦が身に染みる結果となった。
ちなみに、道中、信号待ちや渋滞による停車時間を見える化するために、計測していたのだが、その数値を見て唖然とした。
なんと、サッカー1試合分の時間にのぼる事が分かったのだ。最初は「ネタ」のつもりで発案した企画であったが、実はこの結果から日本の道路事情の本質が見えてくる。
もちろん、高速道路を使えば、常識的な時間で到着するものの、それには割高なコストが必要となり、対費用効果に疑問があるのも事実。改めて、この国は「モータリゼーション後進国」であることを実感した次第だ。(この辺の話はまたの機会にお話ししようと思う)
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